福岡東ロータリークラブ様での卓話

お知らせ

2025年2月20日に福岡東ロータリークラブ様にお招き頂き、お話をさせて頂きました。

聖幻会では講演活動も行っております。30年にわたる指導、その指導法や思いなどを伝えております。大変有難いことに、この度、お話させて頂きました内容を福岡東ロータリークラブ田村様が卓話の内容と感想として、まとめてくださいました。ご一読頂けますと幸いです。田村様には心より感謝申し上げます

聖幻会 代表 岩田智子氏 卓話内容及び感想

1. 舞踊への想いと原点

岩田智子さんは幼少期より日本舞踊に親しみ、その奥深さと美しさに魅了されてきました。

舞踊は単なる芸術表現ではなく、「心を映す鏡」であり、踊る人の精神性や人生観を映し出すものだと考えておられ、その信念のもと、障がいをもった子どもたちにも表現の場を提供する活動を始められています。

特筆すべきは、岩田さんが障がいを持つ子どもたちに日本舞踊を教えるようになったきっかけです。

30年前、盆踊りの舞台で踊っていた際に、障がいをもつお子さんの保護者から「うちの子にも教えてもらえませんか?」と声をかけられたことが始まりでした。

その一言が岩田さんの心を動かし、そこから30年にわたって継続的に障がいをもつ子どもたちへの指導を行っています。長年の継続こそが、岩田さんの真摯な思いと社会貢献の精神を物語っています。

日本舞踊は型を覚えるだけでなく、礼儀作法や所作、心の落ち着きなどを養うことができます。岩田さんはこれを「心の教育」と位置付け、誰もが自分らしさを表現できる手段として舞踊を活用しています。

2. 障がいをもった子どもたちへの支援と限界を超える気づき

障がいをもつ子どもたちへの舞踊指導は、岩田さんの活動の中でも特に重視されている取り組みです。

岩田さんは、「子どもは本来、何でもできる力を持っている。

しかし、親が『この子は障がいを持っているからどうせできない』と決めつけてしまうことが、子どもの可能性を狭めてしまう」と力説しておられました。

30年前に声をかけられたその日から、岩田さんは一貫して「子どもはできて当たり前」という考えのもとで指導を続けてきました。

障がいの有無に関わらず、子どもたちは無限の可能性を持っていると信じています。舞踊を通じて子どもたちが生き生きと踊る姿を見た親御さんたちは、自分が無意識のうちに子どもの限界を決めつけていたことに気づきます。その瞬間、親自身もまた成長し、子どもとの関係性にも深い変化が生まれるのです。

このメッセージは障がいの有無に限らず、あらゆる人に当てはまる気づきでもあります。

私自身も能力の限界や環境のせいにしてしまっていたことを反省させられました。岩田さんの言葉は、自分の可能性を信じて一歩踏み出す勇気を与えてくれます。

3. 文化継承とグローバルな交流

岩田さんは文化継承の重要性についても強調しておられます。

日本舞踊は日本独自の美意識や価値観を体現しており、次世代へと受け継いでいくべき貴重な文化です。

岩田さんは国内のみならず、ブラジルや他国でも公演を行い、国際交流を通じて日本文化の魅力を発信しています。

また、留学生との舞踊交流事業では、言語や文化の壁を超えて互いを理解する機会を創出しました。舞踊を通じた国際的な交流は、日本舞踊の新たな可能性を広げるだけでなく、文化を通じた平和構築にもつながります。

4. 舞踊を通じた心身の鍛錬

岩田さんの舞踊指導は、「体力」「心力」「脳力」の三つの力をバランスよく鍛えることに重きを置いています。

体を動かすことで体力を養い、型を学ぶ過程で集中力や記憶力を鍛える。さらに、舞踊の奥深い表現を理解し、自分自身の感情を表現することで心の成長を促します。

この「三力」の鍛錬は、障がいをもつ子どもたちにとっても大きな成長の機会を提供します。日常生活で感じる困難を乗り越える力を養うことで、社会での自立を後押しする役割も果たしています。

5. 社会貢献とこれからの展望

岩田さんは、舞踊を通じた活動を「社会貢献」と位置付けています。

舞台に立つ子どもたちの姿は、観客に大きな感動を与えます。

その感動は「障がい」という壁を取り払う一助となり、社会全体が多様性を受け入れるきっかけとなるのです。

今後は、より多くの地域や学校との連携を深め、舞踊を通じた教育プログラムを全国に広げていくことを目標とし、また、舞踊を通して障がい者と健常者が共に舞台に立つことで、多様性を尊重し支え合う社会の実現を目指しておられます。

6. 岩田智子さんからのメッセージ

「舞踊には、人の心を癒やし、つなぎ、強くする力があります。子どもはできて当たり前。障がいを理由に親が可能性を制限してはいけません。舞踊を通して子どもたちが生き生きと輝く姿を見たとき、親御さんが気づくのです。『自分が子どもの限界を決めていた』と。私はその気づきの場を提供することが使命です。あの日、盆踊りの場で声をかけてもらったことが、私の人生を変えました。それから30年間、私は子どもたちの成長を信じ、共に歩んできました。舞踊を通じて、一人でも多くの人が笑顔になり、自分自身を誇りに思える社会をつくっていきたい。」

結びに

今回の卓話を通して、岩田智子さんの活動やその根底にある考え方を深く知ることができました。

舞踊を通じた文化継承と社会貢献、そして障がいをもった子どもたちへの支援は、福岡東ロータリークラブの理念とも通じるものであり、多くの示唆を与えてくれる内容でした。

さらに、「子どもの限界を決めつけないこと」の重要性や、30年間にわたる継続的な活動の尊さについても学ばせていただきました。今後も岩田さんの活動が、さらなる社会的意義をもつものとして発展していくことを期待しています。

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